ひとり歩きの会話集 香港・マカオ編 広東語(2018年版)

中国語の語学学習をしようと思い借りてきたものの、表題の通り香港・マカオで使用している広東語の解説書であるため、かなり発音が相違しているうえ、使用している感じの略し方も相当相違しているため、香港・マカオのみの旅行や商用を中心としている場合は参考になるが、中国全土の旅行や商用を当てにして中国語の語学学習を考えている場合は、共産圏地域では参考にならないという感じがする。解説書の構成は、旅行や商用で香港・マカオに滞在した際に、頻繁に使用する可能性が高い会話を項目別にまとめ、短い小単位で解説しているので非常に実践的である。ただし、中国語の標準発音記号である『ピンイン』の表記がなくすべてカタカナ表記であるため、単語ごとのイントネーションが分からず誤解を受ける危険性がある。ただ、本書を持ち歩いている場合には挿絵と広東語が記載されているため、相手に当該箇所を指し示すことで誤解を回避することができるので、実践上の問題は回避可能である。