荒野の古本屋 (就職しないで生きるには21)

現在は森岡書店 銀座店を運営されている方の著作で、この本の中では以前の茅場町店の創業に至る経緯や、店舗運営にまつわる出来事が叙述されています。私は仕事で、新規創業時の資金調達についての事例を集めている中で、スマイルズの遠山さんがエンジェル投資を行った事業の1つとして、森岡書店のことを知りました。銀座店のユニークな事業内容や、それに対するこだわりが生まれた経緯もインターネット上で読み、知っていたので、この本も面白いだろうとは思っていたのですが、その想像を超える面白さがあり、読みだしたら途中でやめられないくらいでした。やりがいのある仕事をしたいと思いながらも、それを実現することができていない現実を受け入れようと、もがいている私のようなタイプの人には、間違いなく心に響くものがあります。そうでないタイプの人が読んでも、普通以上に面白いと感じる読み物だと思います。