なぞってカンタン！立体スケッチ練習ノート

私は時々絵を描いたり、スケッチしたりします。その際、たまに本を参考にすることがありますが、大体リンゴや風景の描き方等のがただ漠然と説明されていることが多く、いざ描きたいものを描こうとすると、結局よく分からないというものが多かったです。しかしこちらの本は、描き方だけでなく、そもそも描いたりコツという前に、スケッチするときに知っておくと便利な、基本的な概念にも重きを置かれています。例えば絵のバランスについてです。いくら各々のパーツを正確に描けても、大きさ、位置、向き等がバラバラでは、浮いたように見えてしまう等、絵に違和感があります。この当たりの考え方や自然に見せるコツ等を、専門用語を交えながら丁寧に説明されています。遠近法にも数種類あり、ただ遠くを小さく、手前を大きく描けば良いのではないことも分かりました。ただ、他のレビューにも書かれていましたが、練習用のなぞれる部分はそれぞれ一つずつしかないので、何度も練習できず、するためにコピーしなければいけないのが少々難点になっています。また、個人的には人物や顔の例も欲しかったです。小中学生ぐらいのときにこのような本に出会っていれば、図形のイメージがしやすくなり、数学の図形問題もやりやすかったであろうと思います。また、ものを見る目を鍛えられたと思います。スケッチ以外にも役に立ちます。もっと早くこの本に出会いたかったです。