対談 美酒について―人はなぜ酒を語るか (新潮文庫)本ダウンロードepub

対談 美酒について―人はなぜ酒を語るか (新潮文庫)

著者 開高 健

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本のタイトル : 対談 美酒について―人はなぜ酒を語るか (新潮文庫)
平均的な顧客フィードバック : 3.6 5つ星のうち 8 カスタマーレビュー
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以下は 対談 美酒について―人はなぜ酒を語るか (新潮文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
頼んである本が届かないので本棚から大昔に読んだ本書『対談美酒について』を取り出して読むことにした。奥付には昭和60年11月25日発行としてあるから、もう30年以上も前に読んだ本であるからその内容は記憶していない。吉行淳之介さんと開高健さんの対談本だから、打てば響き、叩けば鳴る、当たれば砕く、というような愉快な対談であった。評者は、御両人が日本の作家は金持ちにならないという話題になると意気投合し、悔しがっているところを気の毒だなぁ、と思いながら読んでしまったので下の・・・・・内に転載したい。・・・・・開高:モームは第一次大戦のときはジュネーブでスパイをしているんだからね。『スパイ』という作品があります。また、美術館ができるくらい印象派の絵を集めていてね、ニースにえらい別荘を構えてて、それが今確か美術館になっているんじゃないかな。吉行:彼らはみんな金持ちだね。開高:われわれも英語圏に生まれていたらねぇ、吉行さん。契約書にサインするときの手つきがちょっと違ってくるぜ(笑)。・・・・・(P171)評者は、少し前に読んだ同じイギリスの作家ジョン・ル・カレの『地下道の鳩―ジョン・ル・カレ回想録』を読んだとき『寒い国から帰ってきたスパイ』がベストセラーになり、1960年代後半にスイスのベルナーオーバーランド三名山を望めるところ(ラウターブルーネン辺り)にロッジを建てたエピソードを思い出してしまったのです。この対談は、もちろん出版社の経費であろうが、御両人がメニュを見ながら飲み物と料理を選ぶところの会話が面白いので下の・・・・・内に引用したい。・・・・・吉行:だいたいなにを食うんだろうね、それからはじめなければいかん。もっともいまではどんな料理でも赤飲んでいいという説があるけど。僕はまず必ず定価から見るんだ。開高:セニョール、今夜は、気にしなくてエエです。吉行:そうなると考え方ががらりと変わる。開高:吉行さん、高いの吹っかけて下さい。私も勉強したいから。今日は、勉強の場なんだから。吉行:いろいろありますな。ここに赤字で書いてあるのはおすすめ品か。開高:当たり年ということじゃないですか。ヴィンテージの年。吉行:シャトー・マルゴーね、これなんかいいね。しかも比較的安いね。開高:セニョール、その高い安い言わないでおこうよ。今日は勉強の場なんだから。吉行:赤字のわりに安いという・・・・・・。開高:実にいじらしいですな。日本の作家は。吉行:いや、やっぱり長年の空腹時代を経てきているからね。開高:お互い、かつかつしたもんでした。吉行:〝時価〟なんて書いてあると怖いね。あの言葉は、資産10億以下は来るべからずという言い方みたいじゃない。・・・・・(P93)この対談で開高さんが古山高麗雄さんと競馬のことで話しあったり、ロアルド・ダールの短編小説(開高さん翻訳『キス・キス』という短編もある)のことや、昔の映画俳優の酒の飲み方など興味尽きなく読ませてくれた。開高さんが、「大兄(吉行さんのこと)の話芸はテーマが文学であれ、女であれ、〝間〟のさりげないが石火でのとりかたが巧みであるという点に一つの特長がある。聞き上手、喋らせ上手で相手にリキをつけさせ、突っ込ませ、それをいいところでひょいと寝技でうっちゃるのが、たいへん上手である。しかも、相手にそれと感じさせない」と本書の「あとがき」の一部で述べていた。評者も何冊か吉行さんの対談本を読んだことがあるが、開高さんのこの吉行評は正鵠を得ていると思ってしまったのです。時間かぜぎに選んだ本書だったが、本当に興味津々で面白く読み終えることが出来た対談本でした。

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